毎日一語、中国語~Iot(モノのインターネット)
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
Iot/モノのインターネット(Internet of Things)
この世のあらゆる物に通信機能とセンサをくっつけて、そのセンサが収集した情報をリアルタイムでやり取りさせて、自動的に分析、認識、監視、制御できるようにすること。
センサや通信機能を内蔵するモノを「スマート~」と呼ぶことが多い気がします。初めて「IoT」という語を目にした時は「IT」のタイプミスと信じて疑わなかった(^^ゞ
物联网 /感知中国
初めて物联网という語を目にした時は互联网(internet)のタイプミスと信じて疑わなかった(^^ゞ
2つ目の感知中国は中国式物联网の意味。2009年8月、温家宝総理が江蘇省無錫市を視察した際に言及したとされる
要在激烈的国际竞争中,迅速建立中国的传感信息中心或‘感知中国’中心。
「激化する国際競争において、中国のセンサ情報センター、『感知中国』センターを至急設置しなければならない」
が初出。
これを受け、2009年11月、中国科学院と無錫市は国家“感知中国"モデル地区(いわゆる「スマートシティ」)建設を決定。その後、各地に続々とスマートシティ実験区が建設され、監視カメラやセンサーを大量投入して運用実験を繰り返しているのはご存知の通り。
そもそも感知中国は、2008年、米IBMが提唱したSmarter Planetに対抗するかのように登場した語だった。Smarter Planetは智慧地球と訳されたが、「これは米国の概念だから、わが国は感知中国と呼ぼう」みたいなことも言われていた。つまり基本概念は同じ。
同じものなら物联网でいいじゃん、新語をやたらと増やさないで~と思ったが、日本もSociety5.0とか言っているので、まあ仕方ない。
中国政府が感知中国を中国国内のみならず、世界標準にしようとしているのもご存知の通り。世界各国に中国製のデバイスや通信技術を普及させ、IoT関連の国際会議に優秀な若手を惜しげもなく送り込み、中国人を議長や幹事に据え、積極的に自国開催を増やすなど猛攻をかけている。
このような中国の動きを、欧米各国も歓迎。共同研究チームを立ち上げたり、中国の技術を採用したりしていたが、トランプ大統領の登場や新型コロナをきっかけに空気がちょっと変わったようだ。日本政府にはこのチャンスを活かしてがんばってもらいたい!
と、ここまでは感知中国~Sensing Chinaのお話。
いっぽう、感知中国はExperience Chinaとも訳され、中国の魅力を世界に知らせよう、世界に中国のファンを増やそうみたいな文化交流イベントのタイトルにもなっている。(韓国の真似してる??)全然知らなかったが2016年には東京で感知中国活动が行われていたらしい。
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