毎日一語、中国語~V2X
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
V2X(Vehicle to X)
インターネットに常時接続されたクルマが、他のクルマ、道路や信号機、歩行者などとリアルタイム通信を行う技術のこと。つながるクルマを本格的につなげる次世代技術ってことのようです。
この場合のXは未知数のX、つまり「あらゆるもの」の意味。
国土交通省が推進するITS(高度道路交通システム)や、新型クラウンに搭載されているITS ConnectなんかもV2Xの一種。
车联网
あらゆるものをインターネットでつなげるIoTは、中国語で物联网と前に書きました。それのクルマ版なので车联网というワケです。
高度な车联网の実現には、自動認識、センサネットワーク、GPS、無線通信、クラウド、ビッグデータ分析などの技術(要するにIoT)が必要ですが、これって中国の国策であるスマートシティ建設や自動運転でも必須の技術ですよね。
もちろん中国政府は车联网の整備に向けて着々と前進中。またもや国际车联网技术大会という国際会議(実際は国内の会議だけど)を立ち上げたようです。
2020中国国际车联网技术大会开幕 聚焦5G智慧车联-中新网(2020中国国際V2X技術大会開幕 5Gスマートカーネットワークに焦点)
新型コロナ発生後の初期対応で一党独裁制度の弱点を露呈した中国ですが、V2Xやスマートシティのように、業界をまたぐ多角的な技術開発やインフラ、法制度の整備に対する集中力とスピードはすごいですね。民主主義国家には不可能ですよ。
ところでV2XとかB2Cとか、英語のtoを2に置き換えるの、ビジネス界で流行ってるんでしょうか。
私が初めて「2」を知ったのはPrince作品のカバー、Sinéad O'ConnorのNothing Compares 2 Uでした。“to you”を、ワザと“2 U”って書くんです。あと"night"を”nite”って書いたりね。
だからV2Xとか言われると「なにそれファンキー!」と思ってしまいますw
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コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。