毎日一語、中国語~カーボンプライシング
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
カーボンプライシング /炭素の価格付け(CP /Carbon Pricing)
CO2(二酸化炭素)の排出量を減らすための気候変動政策のひとつ。
排出されるCO2に価格を付け、コストを負担させるようにすれば、CO2を排出する事業体は排出量を減らそうと努力し、低炭素技術の導入に向かう。結果、CO2排出量を削減できるという考え方である。わが国では一部で実施されているが、全国レベルの取り組みはこれからとなる。
主な手法は以下のふたつ。
- 炭素税
CO2を排出する事業体に対し、政府が決めた税率を課税する - 排出量取引
あらかじめ決めておいたCO2排出量の上限に基づき、政府が事業体に排出枠を割り当てる。余った排出枠は他の事業体に売ることができるため、各事業体が排出量削減に努力するようになる
2021年11月にはイギリスでCOP26が開催される予定である。日本は2050年までにCO2排出量をゼロにすると言っているので、効果的な施策を急いで準備しなければいけない。
ちなみにカーボンプライシングを所管するのは経済産業省と小泉進次郎大臣の環境省です。
大陸
碳定价 /碳定价机制
台湾
碳定價 / 碳價制度
"碳定价" は大陸、台湾共通。これだけ覚えておけばOKでしょう。でも"机制" とか"制度" を付けたほうが中国語として座りがよくなる感じがしますね。
全世界のCO2排出量のうち、およそ28%を排出し(2020年時点)、世界最大の排出国として突っ走ってきた大陸。しかし、ここに来て大きな動きがありましたよ!
2021年2月1日、全国統一の排出量取引制度をスタートさせたそうです。これにより、火力発電でCO2をたくさん出している発電事業者は、排出量削減を頑張るようになる…のかな?
なんか気になるのは大陸の報道が、「これで太陽光発電の黄金期が来るぞー」みたいな記事に偏ってるところ。排出量取引制度そのものについては、海外メディア報道の翻訳が主流なんですよ、変なの。
でも11月のCOP26では、「中国、ものすごい頑張って取り組んでるよ!」って自慢しそうですね。
中国株をやってる人は太陽光関連企業が買いだそうですよー。
コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。