毎日一語、中国語~ビーガン
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
ビーガン/ヴィーガン(vegan)
生き物のお肉はもちろん卵や乳製品も摂取せず、生き物由来製品の着用も使用もしない人のこと。
大陸
严格的素食主义者 /纯素的 /全素的
台湾
維根
まず大陸では何それ?状態みたい。
飛んでる物は飛行機以外、四つ足の物は机以外なんでも食べる広東人もいますしねー。
素 は仏教のお斎、精進料理のことで、つまりもともと中華圏にあった概念。そこにベジタリアンという新たな概念が入ってきたときに、それって 素 と同じだよねっつーことで 素食族(鳥貴族にあらず)、 吃素的 などとしていたところ、さらにややこしいビーガンの登場により、「厳格な」「純粋な」「完全な」などの修飾語を付けて処理しているのかなと感じました。
だってベジタリアンやビーガンは、宗教的信条でやってるとは限らないですよね?動物愛護とか環境保護とか SDGsとかESGとかエシカルとかの観点からやってるんだよね?皮革製品すら否定してるワケよね?…とかいろいろ考えていると長くなりそうなので休題。
纯素的 の的 は、~的人 の省略形で、纯素 な人、純粋にベジタリアンな人ということ。
いっぽう、香港。英語が公用語なだけに、そのままveganも使っているようですが、漢字表記では純素と全素が多いみたい。
・純素 :ビーガンケーキとかスイーツ関係
・全素 :ビーガン料理とかレストラン関係
で使うケースが多い印象。
音訳の維根 もちらほら。
(ん?香港の公用語って、現在でも英語が含まれてるのかな?すみません、未確認;;)
そして台湾。
もう普通にビーガンです。維根 という音訳が浸透しています。
しかも、よく見ると「根(ルーツ)を維持する」の意味にもなる。どなたが考えたか存じませんが、う~ん、名訳!
尚、維根は人のこと。主義主張として言うときは維根主義となります。
vegan の「V」の音は、中国語ではたいてい と変換されるよね。
・David →大衛
・Venezia →威尼斯
とか。
中国語(普通話)にはV(ヴィー)という子音がないのです。
DVDのことも「でぃうぃでぃー」って言うしね。
本当は「ヴィーガン」なんだろうけど、発音難しいしめんどうだから「ビーガン」でいっか!的な日本の感覚と一緒かな?
そう言えば…王菲さま(フェイ・ウォン)がビーガンだってどっかで聞いた気がする。
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コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。