毎日一語、中国語~ファスティング、プチ断食
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
ファスティング/プチ断食(fasting)
期間を決めて食事をせずに過ごすダイエット方法のこと。
一口にファスティングと言っても間欠的ファスティング、酵素ファスティング、5:2ファスティングなどなど、いろんな方法があるらしい。
「ファスティング」なんてオシャレな感じで言ってますけど、要は断食、絶食を英語で言っただけのこと。カタカナ語にするだけで、ぐっと今風な感じになるという…。日本語は便利だな~。
禁食 /绝食 /间歇性禁食法 /轻绝食减肥
fasting=断食ですからね。このような中国語になっています。
"禁食"、"绝食"、"断食"は全部、食事をしないこと。つまりファスティングです。昨今流行の間欠的ファスティングは、前に"间歇性"を付けましょう。
"轻绝食"は、なんとなく日本語の「プチ断食」の直訳っぽいですね。
断食は仏教的な言い方だと、"斋戒" 、道士が仙人を目指してするなら"辟谷" なんて表現もあります。"辟谷" は断食というより穀物を食べないということ。で、将来的には雲と霞だけでも生存できるというやつです。
イスラムのラマダンは、"斋戒"と訳されてたりしますし、炭水化物抜きや糖質オフのダイエットを"辟谷" と言ってたりもします。
中国語は断食関係の語彙が豊富ですね!なんでだろう?
大陸人民が"减肥" (ダイエット)と言い始めたのは改革開放以降と思われますが、生活レベルの向上につれ、ますます肥満が増えています。
国家衛生健康委員会が発表した《中国居民营养与慢性病状况报告(2020年)》(中国人の栄養と慢性病状況報告)によりますと、成人の半数が肥満なんだそうです。
参考:我国半数成人超重或肥胖! 「わが国成人の半数が重度の肥満または肥満!」(捜狐 2021-05)
いや、前々から大陸は太ってる人多いな~と思ってたけど、そんなスゴイことになってたのか…。相変わらずスプライトとかがぶ飲みしてるんか?
肥満は成人病の原因と言われますから、健康のシルクロードをつくる!なんて言ってる手前、これはまずいですね。今後なんか奇想天外な対策を打ち出してきそうな予感がします。
美容ブーム、見た目重視の傾向も続くでしょうから、大陸のダイエットビジネス、これから大いにに盛り上りそう。
コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。