まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
オーラがある(has a aura)
ある人物について、魅力がある、雰囲気がある、存在感がある、華があるなどと言うのと同じような意味のコトバ。オーラは生体が発するエネルギーのことで目に見えない。
「オーラ」って最近、聞かなくなった気がします。 一時期はけっこう流行ってましたよね? 私のオーラは高貴な紫色よ~とか。どうして廃れたんだろう??
有真正气场 /气场强大
近年、中国大陸ネットでよく目にするんですよねー、"气场"。調査したところ、またしても日本発の新語らしいことが判明しました。
- '00年代前半、日本で「オーラ」が流行する。
- '05年、テレビ番組「国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉」が始まる。香港、台湾で風水や東洋医学の用語だった"氣場"が「オーラ」の訳語に当てられる。
- それが大陸に伝播して現在に至る。
という経緯なようです。
大陸では昨今、見た目とか美容を気にする人が増えてますからねー。オーラの養成スクール、オーラのある話し方講座なんてのもあるみたいです。
見た目がいい人は魅力がある。でも見た目がイケてなくても魅力のある人もいるみたい。それってオーラじゃない!? みたいな感じなのではないでしょーか。ゲーム用語とかの影響もありそうよね。
使用法は次のとおり。
- 我性格内向, 如何培养出强大气场?
私はシャイです。どうやったらオーラを出せますか? - 有真正气场的人,必定有着很强的自信心。
オーラのある人は、自身にあふれているものだ。 - 所谓气场,就是一个人影响其他人心理状态的能力,主要通过眼神,行为,肢体语言,外在修饰等媒介发挥作用。
オーラとは、他人の心理状態に影響を与える能力で、目つき、行動、ボディランゲージ、身だしなみなどを介して他人に働きかける。 - 有没有个子不高但气场很强的人?
チビなのにオーラのある人っているの? - 如何在气场强大的人面前做到不卑不亢?
どうしたらオーラの強い人の前で卑屈にならずにいられるでしょうか?
う~ん、人民の皆さんはオーラのある人々をうらやましがったり、自分でもオーラを出したがっているようです。これもネットセレブとか、大成功したビジネスマンとかの影響でしょうか。
あと面白いのは、クルマとかにもオーラを使っちゃうんですね。
- 内饰蜕变,气场超GL8,本田“奥德赛”正式换代。
インテリア一新、ビュイックGL8を超えるオーラ。ホンダオデッセイがモデルチェンジ。
なお、日本で流行ってたときのように、人によってオーラの色が違ったりとかはしてないようです。
また、辞書に載っている"灵光"とか"灵气"というコトバも「オーラ」的な意味で使われますが、こちらは宗教的、神秘的な色彩の濃い言い方。観音様にさす後光なんかが"灵光"です。"灵光"、"灵气"は、神仙や妖怪、神獣など、人間じゃないものや、科学で説明できない能力や現象に使うイメージかなー。
コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。