しーらかんす式

音楽と日本語と中国語のブログ

毎日一語、中国語~ブロックチェーン

まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます

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ブロックチェーン(blockchain)

銀行など第三者機関を通さないP2P取引が記録されたブロック(台帳)を、時系列でつなげたデータベースのこと。2009年1月3日、ブロックチェーン考案者のSatoshi Nakamotoが生成したビットコインの取引台帳が、世界初のブロックとされる。

特徴は

  • 各ブロックには、前のブロックのハッシュ値(台帳の要約)が格納される
  • 取引データはネットワーク全体に分散し、共有され管理される
  • 台帳は暗号化技術で守られ、プライバシーは保護される
  • プログラムにより業務処理が自動化されている

ことなど。

利点は

  • 情報がネットワークに分散、管理され永久に残るため、改ざんが難しい
  • 機密性、透明性が確保されている
  • サーバを必要としないP2P方式であるため、障害に強い
  • 既存のネットワークやシステムを利用できるため、運用コストが安い

ことなどとされている。

 

 

 

 

区块链[qūkuài liàn]

漢字を見ただけで、あ、もしかしてブロックチェーン?と連想が働くナイス訳語ですね。でも下の図はあまりブロックチェーンを表現できてない感じね。

f:id:coelacanthidae:20210215165623j:plainwww.huanqiu.com

ご存知のようにブロックチェーンビットコインなど仮想通貨と密接に関連した概念です。しかし、仮想通貨とか金融商品とか投資とか興味ないからどうでもいいや~と思ってはいけません。カーボンプライシングなど環境問題の取り組み、臨床データの管理、物流、保険、著作権管理、公共サービス、IoTなど、さまざまな分野で活用できる技術らしいんです。DXに不可欠ってことでしょう。

日本では各企業や産業界が個別に頑張って取り組んでいるイメージですが、国全体としての分かりやすい方針みたいのをば~んと出してほしいですねー。

www.nikkei.com

ともあれ、新しい概念が続々出てきて私には難しい!少しずつ勉強してそのうち書いていこうかな。

 

さて、こういう大きな事業に関しては、やはり大陸は強いです。

そもそもブロックチェーンは「第14次五カ年計画」(2021年~2016年の政府目標)にバッチリ書き込まれています。

“区块链”被纳入“十四五”国家重点研发计划__财经头条

デジタル人民元ブロックチェーンの技術を利用しています。国家情報センター、チャイナモバイル、中国銀聯などが共同で構築したBSN"区块链服务网络"ブロックチェーンサービスネットワーク)の試験運用が、すでに各地で行われています。

特に2022北京冬季オリンピックに向けて、北京では大幅な整備を進めている最中。王府井にデジタル人民元専用のATMを設置したほか、デジタル人民元ウォレット機能付きの手袋、バッジ、腕時計などを企画しているらしい。

finance.sina.com.cn

冬季オリンピック会場ではデジタル人民元しか使ってはいかんアル」とか言いだしかねんな。

 

 

コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。