まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
クッション(cushion /couch pillow)
ソファやベッドで、背もたれなどに使う座布団のこと。
こういうのです。
クッションの中国語は"坐垫"とか"靠垫"だと思っていたんですが……
抱枕
なんと!最近はこう言ったりするんです。抱き枕じゃないですよ、上の写真みたいな、いわゆるクッションです。
この文字を見た時は日本のオタク文化がここまで浸透してるのか……と思ったんですが、違いました。もちろん"坐垫"、"靠垫"でもいいんですが、新語だけに"抱枕"のほうがオシャレかもしれません。台湾でも"抱枕"=クッションです。
日本でも「クッションピロー」とか「ピロークッション」とか「カウチピロー」とか言ってクッションを売っていたりするので、おそらく商品名かなんかから浸透していったんだと思うんだけど、確証はありません。
でも京東とかタオバオで検索すると、大量の"抱枕"(クッション)が見つかります。
ちなみに、IKEAのオンラインショップで"抱枕"を検索すると、クッションがいっぱいヒットしますが、商品名は"靠垫"になっていました。MUJIで"抱枕"を検索したら「見つかりません」ですが、"靠垫"ならクッションがたくさん見つかります。
全球紡織網(世界ファブリックネット)なる団体の団体のサイトによると
- "抱枕"
枕の半分の大きさで真四角で抱きしめると暖かくて優しい気持ちになれるもので、家庭やクルマの装飾品に欠かせないアイテムになりつつある - "靠垫"
形は四角や丸や円筒形で人体と椅子の間に入れて角度を調節して疲れを癒せるもので、寝室やオフィスで使う
とありました。う~ん分からん。(参考:抱枕和靠垫的区别-全球纺织网资讯中心)
でも「なりつつある」と言っているので、新しい概念なんでしょう。とりあえず中国語世界で"抱枕"の文字を見ても、「えっ、だきまくら?」と思わないようにしよう!
尚、Yogiboの「人をダメにするクッション」は、"懒人沙发豆袋"(ものぐさソファー豆袋)でした。
"豆"が形状のことなのか、ビーズクッションのことなのかは不明。
コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。