Win10 起動しません!(第4回)~オンライン授業準備編
前回までのあらすじ:GALLERIAセカンダリHDDのデータを吸出すにはSATA-USBケーブルが必要と判明。ソッコーで発注し、あとは到着を待つばかりだったが…。
これで当面の課題を解決すべく、一歩前進した(はず)。
次は喫緊の課題に対処せねばならない。
つまり、明日に迫ったオンライン授業をなんとか乗り切らねばならない。
日中通訳の授業で先生をしているしーらかんす。平時であれば、たとえ大した準備ができずに臨んだとしても、舌先三寸を駆使して授業を盛り上げるも良し、「皆なで練習しましょう、 う~ん、いまいちかな、じゃあもう1回同じとこ」などと有効に時間を活用するも良しだった。
ところが、ここ数か月はオンライン授業の状態が続いている。
パソコンのモニターに向かって熱いトークを延々と繰り広げてみても、学生側がどう受け止めているのか、さっぱり手応えがない。聞いているのかいないのか、寝ているのか起きているのか、ちょっとコンビニに行っているのかさえも判然としない。
たまにチャットや音声で反応してくれる学生もいるが、たいていは暖簾に腕押しヌカに釘だ。
そればかりか
「Wi-Fiの調子悪くてログインできませんでした」とか
「隣りで工事やっててうるさいから聞こえませんでした」とか
「パソコンが固まっちゃいました」とか
「今月Wi-Fi使い すぎちゃったみたいでもう無理です」とか
真偽不明、検証不可能な報告をしてくる学生もいる。
さらに
「先生のしゃべり方が速すぎて分からなかった」
「雑音入ってよく聞こえなかった」
「課題を出せなんて聞いてない」
などの言い逃れをしてくることもある。
で、このような状況を回避する最善の方法は記録を残すことと思い至った。
「課題をいついつまでに出せ」とか「ここは重要」とかの必須事項は言うに及ばず、とにかくなんでもかんでもドキュメントにしてオンライン上に上げておき、誰もが閲覧できるようにしておくのだ。
これで上記言い逃れは通用しなくなった。
授業中はドキュメントを全員で参照する。口頭での解説は補助と考えればいい。
課題の提出などの指示事項も、口頭で伝えるとともに逐一オンライン上に記載しておく。
来年度もこの授業形式が継続したとしても、既存ドキュメントを有効に使い回せる。素晴らしい。
当然、いいことばかりではない。
個々の学生の理解度ややる気を量るため、課題の作成~回収~採点という作業が不可欠になってくる。
1回の授業で配るドキュメントの量も、対面授業時とは桁違いだ。
要するに、とにかく事前準備が重要かつ大変なのである。
そんなとき勃発したのが、主力機GALLERIAの不在という緊急事態だった。
授業のネタはGALLERIAセカンダリHDDの中にあるんだっけ?でもケーブルまだ到着しないし、中身見られないじゃん! 明日の授業、どーすんの!?
ひとしきり焦った。
だが焦ってどうなるものでもない。冷静に検証しよう。
まずはGoogle Classroomにログインだ。
ちょっと待って!パスワードとか覚えてないんだけど?
大丈夫。専用アカウントの情報はモバイル用TransbookとOneDriveに保存してある。
OK、Classroomにログインできた。 つい30時間くらい前まで作業していたのに、はるか以前の平穏な時期に戻ったかのようだ。
課題の採点は終了しており、学生に返却済み。(オンライン上)
明日出す予定の課題も作成済み。(オンライン上)
授業で使う資料は、進捗率半ばの状態でオンライン上に残っている。
取り急ぎ明日使う資料を完成させればひと安心ということだ。極度の寝不足だがやっちまおう。
待って!
ネタ帳はGALLERIAHDDの中だよ?今はそれ、取り出せないよ? 己の記憶を頼りに書き直すしかないんじゃ??
再び焦る。
落ち着こう。OneDriveに同期してあるかもしれない。
…残念。なかった。
仕方ない。パチパチ打ち直すか。空虚な気分でGoogleドライブに並ぶファイル名を眺めていたところ…
あったーーー!
なんか知らんけど、ネタ帳から一部コピーしたGoogleDocがありましたよ!よかった~、これで明日の授業はしのげる。
こうして、mouseノートWin7搭載機を使い、件の資料を無事完成させることができたのだった。
Googleドライブ最高!
(つづく)