毎日一語、中国語~アウンサンスーチー
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)
ミャンマー連邦共和国の活動家でありNLD(国民民主連盟)の党首。
ビルマ(ミャンマー)のラングーン(ヤンゴン)で生まれ、後にイギリス、アメリカに留学。帰国後、民主化運動に参加。繰り返し軟禁されながも国際社会に支援を呼びかけた。2015年の選挙でNLDが勝利し国家顧問に就任した。
1991年、ノーベル平和賞を受賞。2021年、軍事クーデターにより軟禁された。
ガンジーやネルソン・マンデラにたとえられることも多いアウン・サン・スー・チーさん。個人的にはミャンマーの田中真紀子さん?という評価でしたが、生い立ちを振り返ると宋慶齢さんにも似ているな、と思いました。ノーベル平和賞はじめ国際的な栄誉をとにかくたくさん受けているあたり、卓越した外交力をお持ちのようですし。
わが国ではよく「スー・チーさん」と呼ばれていますが、ミャンマーには姓の概念がなくアウン・サン・スー・チーが名前なんだそうです。最近は「アウンサンスーチー」と「・」を入れずに表記することが多いようですが、外務省HPでは「・」が入っていたのでならっておきました。
大陸、国連、海外中国メディア
昂山素季
台湾
翁山蘇姬
香港
昂山素姬
「アウン・サン・スー・チー」と4分割した音にそれぞれ漢字を当てはめています。
中国語版Wikipediaによると「アウン・サン」は父、「スー」は祖母、「チー」は母の名前に由来しているそうですよ。
また、ミャンマーでは名前の前に既婚女性を表す"Daw"を付して呼ぶ(自分でも言う)のがふつうなんだとか。台湾では、"Daw"を"杜"に置き換えて"杜翁山蘇姬"と表記していることもあります。台湾の表記"翁山蘇姬"は字面が美しいですね。"翁"はジュディ・ウォングっぽいし!
いっぽう、大陸メディアなんかは日本と同じく勝手に省略して"昂山"で済ませたりしています。民主活動家だから敬意を払いたくないんか?
今回の軟禁についても、大陸メディアは「グッドニュース!昴山また拘束される!」みたいな論調で報じてたんですよ。品がないなぁ~。ほらほらWeiboフェミさん達~、こういうとこちゃんと批判しないと!
でも大陸とスー・チーさん、けっこううまくやってた説もあるけどね。
で、私、不勉強で知らなかったんですけど、日本はミャンマーの人工衛星開発を支援してたんですね。(参考:ニュース:北海道大学 宇宙ミッションセンター)それが今回のクーデターを受けて、打ち上げを保留しているとか。(参考:日本决定暂时停用缅甸与其联合建造的首颗卫星 CCTV 2021-03「日本 ミャンマーと共同開発中の初の衛星を一時運用停止に」)
宇宙開発で米国に追いつけ追い越せムードの大陸。しかも衛星となると軍事や監視に使えるワケでしょ?そこに日本が絡んでいるもんだから、ものすごく警戒しているようです。
コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。