呉孟達(ン・マンタ)さん追悼
2021年2月27日、香港の俳優、呉孟達さんがお亡くなりになりました。
肝臓癌を患っていたそうです。
周星馳(チャウ・シンチー)の映画でがっちりと脇を固めていた、あの勇姿を忘れることはありません。
周星驰悼念吴孟达:非常难过悲痛 还无法接受|吴孟达|周星驰|去世_新浪娱乐_新浪网
周星馳 呉孟達を悼む 「とてもつらく悲しい まだ受け入れられない」2021-2-27
撮影所のおっかないお弁当屋さんと思いきや、実は潜入捜査官というワケの分からない設定でした。
思えば私が一番一生懸命中国語の映画を観ていたころ、大活躍していた俳優さんだったかもしれない。周星馳の新作が公開されるたびに、「あ、またン・マンタ出てる!」とチェックしていた人は少なくないでしょう。
おふたりの共演は映画26作品、ドラマ3作品にも及びます。
最初の共演は1983年のドラマ《射鵰英雄傳》。呉孟達さんはセリフもアクションシーンもそこそこある丐幇の彭長老を、周星馳はまだ時給10HKドルのエキストラで、ほとんどセリフのない兵士、囚人、斬られ役などを演じていました。
かつて「黄金の右足」と呼ばれた元サッカー選手。チームメイトに騙されて富も名誉も失ったまま、完全に落ちぶれた中年を演じていました。
この『少林サッカー』が、周星馳との最後の共演だったようです。
その後、たしか周星馳が《美人魚》を撮影していた頃、呉孟達さんの死亡説が流れた記憶があります。その時は数日後に「何言ってんだ、生きてるよ」とコメントを出していました。
2015年頃から心臓の具合が悪化して、闘病しながらの俳優生活だったようです。
2月27日以降、香港、大陸、台湾のネットでは検索ワードに呉孟達さんの名前がランクインしています。きっとテレビでは追悼番組を放送しているんでしょうね。
お悔やみ申し上げます。