毎日一語、中国語～ウマ娘プリティーダービー

まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます

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ウマ娘プリティーダービー（Uma Musume Pretty Derby）

2018年からCygamesが制作している人気コンテンツ。実在の競走馬を擬人化した美少女たちが、強くなってレースに勝利することを目指す。スマホゲーム、PCゲーム、漫画、アニメ、バーチャルYouTuberなどに幅広いメディアミックスを展開中。

ウマ娘、ゲームとアニメ2期が大人気みたいですね。私はアニメ1期のとき、ちょこっと見てましたが「もういいかな」と思い、2期は見ませんでした。こんなに盛り上がるんなら見とけばよかった。サイバーエージェントの株も買っとけばよかった。

2021年2月のスマホゲーム、3月のPCゲームのいずれも、中国語圏ではリリースされていません。なので、上に挙げた中国語はアニメのタイトルの中国語訳です。

アニメについては台湾では巴哈姆特 [Bāhāmǔtè] が、大陸ではbilibiliが配信中。中国語タイトルは、なぜか台湾巴哈姆特だけ"馬娘"。その他は"赛马娘"になっています。

bilibiliのランキングを見る限り、「ウマ娘」は大人気というほどではありません。アニメ再生数ランキングで

てな状況。（2021年5/21時点）

でも一部ではジワジワと人気を集めているらしく、ゲームへの関心も高まっている模様。香港、台湾、中国大陸の新人トレーナーさん達がVPN経由で日本サーバーに続々と参戦しています。日本サーバーへの接続方法や登録方法、ゲーム内の用語を解説しているサイトや動画も、けっこーあるみたい。

Cygamesは台湾に現地法人Cygames Taiwan 賽傑思 [Sàijiésī] を設立済みなので、ここを起点に中国圏向けサービスを展開していくのかもしれません。
参考：株式会社Cygamesの海外拠点台湾現地法人 Cygames Taiwan設立のお知らせ | 株式会社Cygames

この台湾現地法人が台湾で"賽馬娘"の商標を申請済みという情報もありました。
参考：手遊《賽馬娘》或推中文版 Cygames在台灣申請商標「スマホゲーム『ウマ娘』中国語版がリリースされるかも　Cygamesが台湾で商標申請」（香港unwire 2021-03）

ところで私、巴哈姆特とCygamesって同じ会社なんだろうとずっと思ってたんですよ。日本での名前がCygamesで、中国語圏では巴哈姆特を使用しているのかと。

そしたら全く関係ない、別の会社なんですね！

だってバハムートだし、ロゴも似てるから～。

もうひとつ、今回初めて知ったこと。なんと大陸でも競馬が始まってたんですよ！ぜんっぜん知りませんでした。

いくらウマ娘が中国語圏でザワついてるとは言ってもねー。台湾、香港、マカオには競馬文化があるけど、大陸にはないじゃん？てかギャンブルは基本禁止っしょ？ダービーってどんなもんか、人民は理解してないんじゃない？と思ってたんですが、中共政府は方針を変更していたようです。

1993年、広東省広州に競馬場を開設。最盛期には会員数5000人、馬主582人、競走馬1200頭を誇り、1999年にはオーストラリアからサラブレッド100頭を導入するも、同年あえなく閉鎖。
7年間で開催されたレースは計700回。ギャンブル性のないスポーツイベントとして行われた。
2003年、香港の東方神馬集団の出資により、湖北省武漢に東方馬城を開設。毎週レースを開催する。

武漢の東方馬城。ホテル、コンベンションセンター、マンション、オフィスビル、遊園地、馬術スクールなどと一体化した巨大施設だそうですよ。参考：武漢市政府東方馬城

みたいな流れになっています。

チベット族イケメンの丁真さんが頑張ってるような村の競馬大会じゃないですよ？本格的な国際レースを想定してるみたいですよ？こりゃー馬券ありの競馬、解禁されるね。そんで海南島がカジノ島になるんだね。

競馬、ダービーは中国語で"賽馬"。でも大陸ではわざわざ"赛马运动"と言っているのが面白い。"运动"と付けることでギャンブルじゃないよ！スポーツなんだよ！と主張しています。その実、着々と準備をギャンブル解禁を進めているという。

あ、思いついちゃった。大陸競馬産業を盛り上げるために、丁真さんがジョッキーになればいいんじゃないかな？華春瑩報道官はじめ丁真さんファンの大陸女性たちが、大喜びで馬主になったり馬券買ったりしそう！

コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。