しーらかんす式

音楽と日本語と中国語のブログ

毎日一語、中国語~まとめサイト

まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます

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まとめサイト/キュレーションサイト(content curation)

ネットに散らばるさまざまなコンテンツを、特定のテーマに基づいて収集し、まとめてあるサイトのこと。ユーザー側から見ると、興味ある情報が一度に見られたり新しい発見があるなどのメリットがある。

厳密に言うと「まとめサイト」と「キュレーションサイト」は別ものらしい。
けど細かいことは(・ε・)キニシナイ!!

 

 

 

台湾、香港
懶人包 [lǎnrénbāo]

中国大陸
内容策展 [nèiróng cèzhǎn]

Wikipedia中国語版によると"懶人包"は台湾のネット掲示板、PTT発のまとめ文化です。

"懶人包"も、厳密に言えば「まとめサイト」とは別もので、次のようなユニークな特徴を持っています。

  1. あるテーマについて一枚ページの概要を作る
  2. 概要にはピクトグラム的な画像や要点だけを掲載する
  3. さらに詳しく知りたい人向けに元ネタや詳細のリンクを張ったりする

特徴的なのは「2」の概要ページで、これを読んだだけで概略が分かるよう工夫されてます。WebSiteと言うよりは、一枚もののチラシに近いんだよね。それか「1分で分かる〇〇」みたいなののイラスト版。

あっ、そうそう!飛行機に乗ると座席の前ポケットに入ってる「安全のしおり」みたいなイメージ。それがWeb版になってると。見た目はパワーポイントで作ったプレゼンに近いです。

で、あまりに優れモノなので今や台湾ネット全体にこの手法が広まっており、1~3の条件を満たしてないものまで"懶人包"を名乗っていると言うw

見たほうが分かりやすいと思うんで、典型的な"懶人包"を貼っておきます。

台湾政府も"懶人包"で政策を説明していたりします。

この文化は香港にも伝わっていて、なんとGovHK 香港政府一站通:懶人包專區 というものまである!

いっぽう、中国大陸には「まとめ」文化がないみたいです。なので"内容策展"は"content curation"の直訳。

なんか大陸ネットって転載が盛んで、同一コンテンツがいろんなところに転載されてるんだよね。最近は引用元を明記するようになりましたが、同じテキスト、同じ画像をいたる所にあげなくてもいいのにな、と思っちゃいます。

そんな有様なので「まとめ」文化がないのかも。でも「まとめ」的なサイトはあります。

それか、"〇〇大全"と名乗っているサイトは、いわゆる「まとめサイト」ですね。こういうのとか。

ってか書いてるうちにまとめなのかポータルなんだかリンク集なんだかただの概要なんだか分からなくなってきました。

 

 

コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。