毎日一語、中国語~テールリスク(金融用語)
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
テールリスク (tail risk)
想定外の出来事によって、巨額の損失がもたらされるリスクのこと。
それほど重大な出来事が起きる確率は、分布曲線の端っこ、しっぽ(tail)程度しかない。しかし、ひとたび起きてしまえば巨大な損失を被ることになることから「テールリスク」と呼ばれる。
大陸
尾部风险
大陸以外
尾端風險/左尾風險/極端風險
大陸は、なぜか"尾部风险"。香港は台湾では"尾端風險"を使うことが多い。
リスク発生の確率は、正規分布曲線というグラフで表す。正規分布曲線は、平均値を中心に山型を描く。この曲線の左端が、起きる可能性が極めて低いが、起きれば巨大なリスクとなる部分="tail"(しっぽ)。
尾端"は、しっぽの先のこと。左尾"は、"left-tail"、つまり損失が巨大化する左側のしっぽのこと。また、滅多に起こらないリスク=極端なリスクであることから、"極端風險"とも言う。
テールリスクを引き起こす出来事をテールイベント(尾端事件)またはブラックスワンイベントと言う。最近では、2020年3月のコロナ危機、2016年のチャイナショック、英国のEU離脱、2011年の東日本大震災などが、これに当たる。
コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。