しーらかんす式

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毎日一語、中国語~シノファーム

まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます

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シノファーム(China National Pharmaceutical Group /Sinopharm)

中華人民共和国最大の製薬グループ企業。本部所在地は北京市海淀区。

従業員数は約15万人、売上高は約706億人民元(約1兆1500億円)。2020年のフォーチュン・グローバル500では145位に入った(ちなみに武田薬品工業は414位)。企業理念は"关爱生命,呵护健康"[Guān'ài shēngmìng,Hēhù jiànkāng](命を大切にし、健康を守る)。

国務院が管理監督する国有企業である。傘下に上場子会社6社、100%出資子会社10社を有する。1981年、大塚製薬との合資会社、中国大塚製薬を設立している。

2020年12月31日、系列会社が開発した新型コロナワクチンが、一般向けワクチンとして初めて政府に承認された。(参考:国药集团-国药网

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中国医药集团[Zhōngguó Yīyào Jítuán]/国药[Guóyào]

まったく…どうしてわが国のワクチン開発は進展しないんでしょう。いろいろ事情があるのは察しますが、中共政府がドヤ顔してるの、イラっと来ますよね。

大陸では現在、5種類の新型コロナワクチンについて、第3相臨床試験(最終段階の臨床)を実施中。そのうち3種類のワクチンで緊急接種を行っています。

緊急接種というのは、医療従事者と感染リスクが高い人だけ接種すること。3種類のワクチンのうち、1種類がシノバック製、2種類がシノファーム(中国医薬集団)製で、どちらも不活化ワクチンです。

2種類のワクチンは、シノファームの研究開発機関である北京生物製品研究所、武漢生物製品研究所がそれぞれ開発しているもの。

このうち北京生物製品研究所が開発中のワクチンの一般向け使用が、2020年12月31日に承認されました。ただし第3相が終わっていないため、緊急事態用という条件付き。

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大陸最速とされるワクチン。「CNBC」は北京生物製品研究所のこと。"新型冠状病毒灭活疫苗"新型コロナウイルス不活化ワクチン)と表記されている。スプートニクVみたいなカッコイイ名前は付いていない。

 参考:北京生物制品研究所新冠疫苗生产线"三班倒":让合格疫苗尽快入市|北京_新浪财经_新浪网

 参考:国药集团新冠疫苗已开始紧急使用 明年产能将达10亿剂以上--董事长 | Reuters

 

条件付き接種とはいえ、すでに「ワクチン打ってみた」みたいな記事や動画がネットに上がっている。このワクチンは2回打つ必要があり、1回目を打ってから14~28日以内に2回目を打たないとダメなんだって。18~59歳向けとしている。

シノファーム、シノバックともに2021年中に、それぞれ10億回分を製造すべくフル稼働で対応しているそうですよ。

 

coelacanthidae-style.hatenablog.com

 

 

コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。