しーらかんす式

音楽と日本語と中国語のブログ

毎日一語、中国語~雑貨

まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます

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雑貨/ファンシーグッズ/バラエティグッズ/クリエイティブグッズ

オシャレでスタイリッシュでポップな生活用品のこと。ふつうの日用品にプラスアルファ要素を加え、遊び心や嗜好性を加味した製品を指す。

文房具、時計、鏡、食器などの小物から、布製品、家電、家具など大型のモノまでさまざま。なんとなく木製とか北欧風とかシンプルとかの流れがあるいっぽう、除菌、機能性を追求するモノまで多種多様である。

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大陸
文创产品 [wénchuàng chǎnpǐn]/创意杂货 [wénchuàng chǎnpǐn]

台湾
潮流室內家居品 [cháoliú shìnèi jiājūpǐn]/時尚家居品[shíshàng jiājūpǐn]/創意zakka[chuàngyì zakka]

"文创""文化创意"の縮め形と思われる。

  「文化」という言葉は日本語だと、「民族特有の習慣、様式」みたいな意味で使われている気がする。でも中国語の"文化"は日本語の「文化」とは使われ方がちょっと違う。現代漢語辞典によれば"人们在社会历史实践过程中所创造的物质财富和精神财富的总和"(人間が社会歴史の実践課程で創造した物質財産と精神財産の総和)である。「知性」「教養」の意味でも使われる。日本語でも「文科系」「文化人」なんかは中国語の意味に近いよね。

 

"创意" はよく「クリエイティブ」と訳される。なので"创意杂货" は「クリエイティブ雑貨」の意味。

雑貨店、バラエティショップなどと言いたければ"文创产品店"[wénchuàng chǎnpǐndiàn]"创意杂货舗"[chuàngyì záhuòpù]でOK。

大陸では"文创产品店"が人気らしい。20年前はそんなもんほとんどなかったけどなあ。でも北京にはIKEAが数店あって、なんか知らんが連日大盛況だった記憶がある。今はMUJIやらロフトやらもあるんだよね。

そんな中、外資ではないおしゃれ雑貨店も存在しているらしいぞ。生活水準が上がってる証拠だね!

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こんな雰囲気のお店、日本にもあるよね。要するに何でもアリなお店が"文创产品店"らしいです。

 

"文創"は台湾でも使われている。でも大陸とは違って、少々格調高い物を指すようだ。"文創"で検索すると蔦屋家電みたいな雰囲気の雑貨がずらーっと出てくる。

"創意雜貨"の表現もあるが、"創意zakka"の表記が目立つ。日本のサンリオグッズみたいな物が起源なのかもしれない。

いっぽう、francfrancみたいなインテリア雑貨は"潮流室內家居品"(おしゃれインテリア用品)、"時尚家居品"(おしゃれホーム用品)みたいに呼ぶようだ。

 

尚、単純に"杂货铺"[záhuòpù]"杂货店"[záhuòdiàn]と言えば、遊び心とか関係ない日用雑貨を売る硬派な店のこと。トイレットペーパーとか鍋とか洗剤とか靴ひもとかね。昔の「よろずや」みたいなイメージ。そういうお店、たぶん大陸でも消えつつあるんだろうな。

 

 

コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。