毎日一語、中国語~1ミリも関係ない
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
1ミリも関係ない
近年耳にするようになった「1ミリも~ない」という表現。最初に言ったのはダウンタウン松本だと聞いた気もするが真偽は未確認。
何それ知らないという人は、↓の日刊ゲンダイデジタルさんの記事が分かりやすい。
なんと、中国語に同様の表現があったのでご紹介~。
没半毛钱关系
大陸の口語定型表現。直訳すると「0.5角の関係もない」。前後を入れ替えて"半毛钱关系都没有"と言ってもOK。
毛は紙幣単位の通称で、正式には角。
- 1RMB(1元)=10角
- 1角=10分
なので、半毛钱=0.5角=5分となる。2020年12月の為替レートで約0.8円に相当。
日本語では「ミリ」と長さで言うのに対し、中国語ではおカネなところが興味深い。
あと、日本語では「1ミリも~ない」の「~」の部分にいろんな言葉を入れているが、中国語では关系一択である。
用法としては会話であれば
- 这件事跟我没半毛钱关系。
「そのことなら 私に半角の関係もないわ」 - 不扯淡了,其实这些跟我半毛钱关系都没有。
「デタラメはよして だってそれ 本当に私と半角の関係もないんですもの」 - 已经和你没有半毛钱关系了。
「あなたとは もう半角の関係もないの」
女性が男性に言うイメージなので、女性語字幕ふうにしてみました。
でも一般的な話題でも使えます。
- 本内容跟该小说没有半毛钱关系。
本コンテンツと当該小説は無関係です。 - 松鼠猴和松鼠其实没有半毛钱关系。
リスザルとリス、実は全く関係ありません。
ちなみに台湾では"沒半毛錢"はあくまでおカネの意味。"我身上沒半毛錢"(文無しである)のようにフツーに使っている。
中華人民共和国の5分紙幣について
すでに流通していないが、古銭マニア垂涎の1953年版は本物であれば1,600元(約25,000円)程度で取引されているらしい。大陸の小銭を温存している人は今すぐチェックだ!
描かれているカッコイイ大型汽船は、米マニトワック造船が1920年に建造した「海遼 」。
Baidu.com海遼は国民党関係者や物資を台湾に移送するため、大陸―台湾間を往復していたが、香港に一時寄港した1949年9月19日、共産党と通謀していた方枕流 船長の指揮のもと反乱を決行。国民党の海上封鎖を突破して、9日後に大連港に到着した。五星紅旗を掲げた最初の大型船であり、後に国民党所有の航空機12機、大型汽船13隻が相次いで共産党側に寝返るきっかけをつくったとされる。
19日、香港を離れた海遼は、国民党軍の追撃を逃れるた英国船籍に偽装してフィリピンに向かったが、22日、フィリピン沖のバリンタン海峡で海賊に遭遇。23日以降はパナマ船籍に偽装して航海を続行した。台湾を東側に迂回して北上し、27日、朝鮮海峡を通過。渤海湾に進入し、28日早朝、共産党勢力下にあった大連に寄港。かくしてクーデターは成功した。
……という逸話が伝えられているが、このエピソード、"海辽轮起义 "は大陸では美談として語られているぞ。
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コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。