毎日一語、中国語~ブレグジット(Brexit)
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
ブレグジット/英国のEU離脱(Brexit)
2016年6月の国民投票で決定した当時の首相はキャメロンさん。その後メイ首相を経て、2019年8月に就任したジョンソン首相が2020年1月、EU離脱協定に署名。英国は正式にEUから離脱しました。
このEU離脱協定は2020年12月31日までを離脱移行期間としており、期間内は国際社会からEU加盟国とみなされます。
移行期間が切れる直前の12月24日、英・EU通商協定がまとまりました。
脱欧
省略し過ぎでしょ!って感じの中国語でした。
正式には
英国脱离欧盟
そもそもEUは欧州連合=欧盟欧洲联盟 だし、イギリスはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国=大不列颠及北爱尔兰联合王国 だし。
ついでに関連用語も書いておきましょう。
あくまで私見ですが、大陸人民のイギリスに対する感覚ってとっても不可解。
中国人にとってイギリスと言えばアヘンとアロー号でしょ?清国のお茶っ葉が欲しいばかりにインドでせっせと生産したアヘンを売りつけて、清国民をアヘン漬けにしたうえに戦争しかけてきた連中ですよ?反日教育やってるのと同じくらい反英教育やってないとおかしいよね?
ところがそんなことは全然ないんです。
北京には円明園という清朝時代の離宮があって、英国に略奪破壊されて廃墟になったとされている。(文化大革命中にも破壊されたワケだけど。)共産党政府はその廃墟をワザとそのままにして、一般公開していたんだけど、もとの形に復元することに決まったらしい。でもたぶん反英博物館みたいのを併設したりはしないと思うんですよね。
あと大陸、特に北京ではイギリス英語が人気なんですよ。剑桥英语培训班 (ケンブリッジ英語教室)の看板をちょくちょく見かけました。最初は学校名(固有名詞)かな?と思ってたんですが、要するにイギリス英語のことでした。なぜか牛津 (オックスフォード)より剑桥が多いという。
それにイギリス王室にも興味津々みたいですよ。私が留学していた頃もよくテレビで特集してましたし、美少年期のウィリアム王子が芸能雑誌の表紙を飾ったりしてましたから。(街角の売店の店先にウィリアム王子の顔写真が洗濯バサミで止められている光景はなかなかシュールであった。)
ともかく大陸人民はイギリス大好き!な印象です。近年はイギリスの名門パブリックスクールに大陸の富裕層が殺到しているという話もどっかで聞きました。ブレグジット騒ぎでポンド安になったロンドンにも、大量の中国人観光客が押し寄せてました。2015年に習近平さんが訪英したときも、笑顔振りまいたりサッカー観に行ったりして上機嫌だったもんね。
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