毎日一語、中国語~〇〇の元ネタは?
まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます
〇〇の元ネタは?/〇〇ってどういう意味?/〇〇とは
コトバの意味や初出が何かを質問したり説明したりする定型句。
もちろん
- 求〇〇 的出处
- 〇〇有什么由来?
- 〇〇有什么来历?
- 〇〇一词怎么来的?
- 〇〇的出处是什么?
- 〇〇是什么意思?
- 什么叫〇〇
とかでいいんです。でも最近は新語をまじえた言い方も目につくようになりました。
〇〇是个什么梗?
ネットミームの中国語訳 梗をまじえた言い方です。
个はなくてもいいんですが、あったほうが中国語っぽい。是の前に「いったい」の意味の副詞 到底 や 究竟 を入れてもイイ感じに。
梗は
- 芸人さんの「ギャグ、持ちネタ」が本来の意味
- その後、「テンプレネタやネタ画像などあらゆるネット上の流行」を表すまでに拡大
-----ここまではミームの記事に書きました----- - さらに詳細を質問する際に、「由来、意味、いきさつ」などの意味でも使用されるようになった
- さらにさらに、「由来、意味、いきさつ」を解説する記事や評論などでも使用されるようになった(ただし政策に関する内容、深刻な内容には使われない)
という具合に発展、拡大しているんですねー。
まずは3の「由来、意味、いきさつ」を質問する場合、Q&Aサイトでよく見るのは
- 凡学是个什么梗?(ベルサイユ文学の元ネタは?)
- 最近的“打工人”是什么梗?(最近言っている「打工人」ってどういう意味?)
など。
この 梗は「テンプレネタ」と解釈してもよさそう。で、回答者は由来、意味、いきさつを解説してあげてるんですよね。つまり 〇〇是什么意思?(〇〇ってどういう意味?)と同じ意味で使われているんです。
実際、百度でテキトーな時事用語に 是个什么梗?をつけて検索してみると…
このように、百度は 〇〇是个什么梗?を 〇〇是什么意思?(〇〇ってどういう意味?)の同義語と認識しています。
4の「由来、意味、いきさつ」を解説する記事や評論は
のようなパターン。
さすがにテンプレでもネタでもないですよね。でも使ってるんですよ、 梗を。
ただし、政府の施策に直結することや深刻な内容の記事や評論については 〇〇是个什么梗?とは書かないようですよ。さっきのcovid-19とか中国梦とか 一带一路とか 嫦娥五号とかね。
しかし 〇〇是个什么梗?という表現を初めて見たとき、何ことやら分かりませんでした。
まさに 梗是个什么梗?('A`)
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コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。