しーらかんす式

音楽と日本語と中国語のブログ

毎日一語、中国語~二次元

まだ辞書に載っていない中国語の新語をひたすら書き連ねていきます

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二次元

学術用語のほうではなくアニメ、漫画、ゲームなどの表現、ジャンル、キャラクターなどの総称のほう。
ややこじつけ気味ですが、中国語で言ってみると…

 

 

ACGN/二次元 [èrcìyuán]

ACGNは中国語圏で広く使われている用語で、Animation、Comic、Game、Novelの頭文字から取った略語。基本的に日本の作品群に使われる。90年代に台湾で始まったACGという用語に、ライトノベルを表すNが加わりACGNになったとされる。

  • ACGN界ACGN领域 アニメ、ゲーム関連ジャンル/二次元ジャンル
  • ACGN人物 二次元キャラ/アニメキャラ
  • ACGN行业 アニメ、ゲーム関連業界
  • ACGN产业 アニメ、ゲーム関連産業
  • ACGN媒体 二次元メディア/アニメ、ゲーム関連メディア
  • ACGN用语 アニメ、ゲーム関連用語

などのように使われる。

なぜこんな面倒な呼称が広まったのかというと、中国語圏ではメディアミックス戦略がほとんど行われていないせいだと思われる。

日本ではある漫画が人気化すれば、すぐにアニメ化される。アニメが人気化すれば劇場版、OVA、スピンオフ、声優イベント、アニソンイベント、キャラソン、ノベライズ、ゲーム、フィギュアガシャポン一番くじ、二次創作などに広がる。さらに人気化すれば2.5次元実写版スーパー歌舞伎なんかに波及し、アパレル、カフェ、お菓子、玩具、文房具など関連商品が続々発売されるのが当たり前のようになっている。つい先日も、鬼滅ブームで缶コーヒーがバカ売れし、業績予想を上方修正した飲料メーカーがあった。

しかし中国語圏、特に大陸では今のところそういう状況があまり見られない。だからいちいちACGNのように個別に列挙したくなっちゃうんじゃないでしょうか。

要するに日本語にはACGNに相当する言葉がない、というか必要ないのだ。だって代々木アニメーション学院で勉強できるのはアニメーションだけだなんて、誰も思わないでしょう?日本では「アニメ」という言葉がACGNのすべてを包括しているわけです。

なので、強いて言えば「二次元」だろうということで、こじつけてみました。

その二次元。学術用語の「二次元」は二次元とも言うが、ふつうは二维が使われる。よって二次元で検索すると、「え~?何これ??」という結果が示される。

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検索結果からも分かるように完全に日本語の「二次元」からの転用であり、用法も全く同じ。対義語である三次元という言葉も使われている。

とはいえ、大陸で大ヒット中の中国産アニメ《熊出没》については、関連商品が広く展開されている。キッズ向け作品なので玩具中心だが、バンダイタカラトミー、サンリオなどのビジネスモデルをなぞっているようにも見える。成年向け中国産アニメの関連商品が天猫にあふれる日も近いかもしれない。

 

 

コトバは生き物です。上記はあくまでも現時点で主流の言い方です。